Mission cat-2

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「僕らです兄さん」 「……Esか?」 今度こそ敵かと構えれば、ドアの向こうから聞こえたのは手下の声。 Dに開けてやれと目で合図してやると、やはりヴェルテについていった筈の手下二人が入ってくる。 「どうかしたのか?」 「あっちがアニキ一人で十分だそうなんで、応援です」 寄ってきた手下に尋ねれば、呑気そうな回答が返ってくる。 「そうか、まぁちょうど良かった。人手が欲しかったところだ」 あいつらしいなと思いながらおれは、金庫の中身を運び出すよう二人に指示を出す。 「ところで兄さん、雰囲気変わりましたね」 「え?」 パソコンと奪った金を持って、逃走用の車のとこまで来て一息ついていると、隣にいたEsにそんなことを言われる。 「なんていうか、頼りがいがでたというか、なんかそんな感じです」 「そうか?……んー今更に腹を括ったからかな」 よく見れば他の手下もこくこくと首を振っている。 それにおれは頭を掻いてぽつりと呟く。
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