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下っ端のチンピラとは違い、それなりの訓練をした奴らだったから多少てこずったが、五分もかからずに男どもを夢の世界へ送ってやる。
「さ、あとはあんた達だけだぜ」
「っ、た、助けてくれ!」
男どもを跨いでニヤリと笑って近づけば、悪党男は情けない声で命乞いをしてくる。
「それは悪いが聞けないお願いだ。っと、さあんたも大人しくなってもらうぜ」
もう少し抵抗してくるかと思えば、完全に怯えている様子なので俺はそいつを蹴り上げ黙らせる。
で振り返ると身なりのいい方は抵抗する気があるらしく、発砲してきたが震える手では狙いなど定まる訳もなく、耳許を掠めたところで鳩尾へ拳を叩き込む。
「悪く思わないでくれよ」
男が倒れる音を聞きながら伸びを一つした俺は、落ちているジュラルミンケースを持って部屋を出る。
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