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翌日。
「やっぱりお前は馬鹿だな」
「…………」
返す言葉もありません。
昨夜美女と別れたあと、俺は何気なくポケットに手を突っ込んで凍りついた。
なぜなら確かにそこに入れたはずのコインが消えていたからだ。
ついでに財布もなくなっている。
そうようするにあの美女にまんまと掏られたということだ。
「女に現を抜かしてだまされるなんて情けないな」
「んなこと言ったてなぁ、マジでいい女だったんだぜ!」
それを素直に仲間に話せば、アーズリーに盛大に呆れられた次第である。
でも俺だって男なわけだから、綺麗な女を見たら目ぐらい奪われるわ。
ため息をつくアーズリーにそんな言い訳を言い返そうとするも、冷たい視線で睨まれて黙らざるを得なくなる。
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