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そんないがみ合いをしていると、突然発砲音が響く。
「いたぞ」
「仲間もいやがるぞ」
見ればこいつの追っ手らしい車が近づいてきていた。
そして届いた言葉からどうやら巻き込まれ決定のようだ。
いっそあいつらにこいつ差し出そうかという考えも過ぎったが、残念ながらそこまで非情になれないのがやはり俺のだめなところだな。
「あーもう乗れ!」
諦めて俺は女をひっぱて荷台に乗せて急発進させる。
ミラー越しに相手を捕らえつつ街道を走る。
簡単に撒けると思ったのに、なかなかしつこい。
さらに気が付けば背後の車が増えている。
え、マジ?
「もっとスピードでないの?」
「これが精一杯だ!てか乗せてやっただけありがたいと思え」
しかもこの原因の本人は無茶な要求してくるし。
けどカーチェイスも四方から敵の車両に挟まれて終了せざるをえなくなる。
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