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「関わらないんじゃなかったのか」
「いや、もう事故みたいなものでさ……」
せめて誰にも知られたくなかったのに、ホント昨日からツいていない。
バーに入って早々アーズリーを含め、見られたくないやつらに見られた上に、冷たく突っ込まれる。
俺のせいじゃないのに、なんでこんな目に遭うんだよ!
「助かったわ。ありがとう。これ、ほんの気持ち」
「いらん。だからもう俺に近づくな」
ソーレとグリージョは無言だが面白そうに成り行きを見ている。
いっそ大笑いしてくれたほうが有り難いなとか考えていると、傍に来た女が袋を差し出して微笑んでくる。
「それなんだけど、ねえ私を仲間にしてはくれない?」
「お前、人の話きいてる?」
それを溜め息交じりで手で押し返せば、上目遣いで尋ねてくる。
「おれは嫌だぞ」
「あんたには聞いてない」
俺が呆れていると、アーズリーが口を挟んでくる。
それは俺も同意見です。
が、こいつは第三者の介入が気に入らないらしく、俺を挟んでアーズリーと口論を始める。
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