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そんな風に男たちを使いながら、仕事をこなしていた私は、面白い噂を耳に挟んだの。
何でもあのおじいさん、いえマスターに気に入られているとか。
最近では裏社会では名の通った情報屋を味方につけたとか。
とにかくそんな男が居ると。
どんなやつか気になって探りに行った私は、少し落胆する。
だってそんな噂があるんだから、他よりイケているのかと思えば、大して代わり映えしない男だったんだもの。
だから暇つぶしにあいつで遊んでやることにした。
簡単に騙せて、手懐けられそうだし♪
ということでバーを出たあいつのあとを追う。
そして程よいところで自然に見せかけてぶつかって見せる。
しおらしくしていれば、あいつは間抜け面で見とれている。
ほら、思った通り。
そして軽く微笑んであげながら、私はこいつのポッケからコレクションコインと財布を抜き取ってその場を去る。
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