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ついでに言うとタイミング悪く仕事も抱えていたし。
それを実行するため、そこらへんにいた私の虜になった男たちを引き連れてでたの。
すぐに終わらせるはずだったのに、まさかのミスをして、追われる羽目になるなんて!
しかも男たちは我先に逃げるし。使えないどころか頼りない。
そう思いながら必死に走っていた私はよく確かめもせずに曲がり角を飛び出て、ランプとエンジン音にはっとする。
轢かれる!
けどけたたましいブレーキ音のあと、かけられた声に私は無事なことに安堵したけど、さらに驚くものを目にする。
そこにはサイドカーに乗ったあの男。
あっちも思わぬ遭遇に驚いている。
「ぇ、あ、ねえ助けて!」
普段ならもっと色っぽく懇願するところだが、今はそんなこと言ってられない。
私はなりふり構わず彼にすがる。
それにこいつがそれで頷くとは思えないし。
案の定こいつは私の手を振り払って、抵抗してくる。
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