New face.Ⅱ-another

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バーに戻ってきた私は店の隅にいた、裏切り者達を一発ずつひっぱたいて、自分のポケットマネーを小さな巾着に詰める。 「助かったわ。ありがとう。これ、ほんの気持ち」 仕事は失敗したから報酬金がでないけど、一応助けてもらったからと差し出したのに、受け取ってもらえない。 ホント変な人。 でも見つけた。私が探し求めていた存在。 会ってたった二日だけど、この私を惹きつける人。 「それなんだけど、ねえ私を仲間にしてはくれない?」 だから昼間とは違うニュアンスを込めた言葉を、彼に向けた。 なのに、彼の反対側にいた眼鏡の男が口を挟んでくる。 そういえば昼間もいたな。気にしてなかったけど。 というか邪魔しないでほしいんだけど。 「あんたには聞いてない」 「うるさい、信用できないのを仲間になどできるわけないだろう」 返ってきた答えから、どうやらこいつも彼の仲間らしい。
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