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「よ、元気にしてるかい?」
「あぁ、グリージョ。見ての通りそこそこだぜ」
ロッサを仲間にしてから約一カ月。
一週間ぶりにバーにやってきたグリージョに俺は少し離れたテーブルを指差す。
そこにはアーズリーとロッサが真剣にチェス勝負をしている。
「ほぉ、よかったじゃねーか」
グリージョの言う通りだと俺も思う。
二人の性格からして初めはどうなるかと思った。
けどロッサは、付き合ってみれば中身はしっかりしてる。
アーズリーもそれを理解してからは、ロッサに対して頑な態度をとらなくなった。
で今のあれに至るわけだ。
「それで今日はただ呑みに来たわけじゃねーんだろ」
「もちろん。ちょいと大仕事が舞い込んだんだ」
隣に座ったグリージョにニヤリと笑いかければ、向こうもふふっと笑っている。
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