vs Cat's boss-3

2/7
前へ
/459ページ
次へ
教会からでたトラックはすぐに別の建物の前に止まる。 様子を窺っていると、荷台にいた奴らは建物の中へ、運転席にいた男は封筒を貰って外へと歩いてく。 なるほど、あれは雇われものか。 なんとなく入りにくそうな建物だったので、俺はこれ幸いとその男のあとをつける。 「ちぃとばかしいいかな」 そして路地裏に入ったところで、後ろから取り押さえて声をかける。 ついでに暴れられないように首に回した手にはナイフを持ってだ。 「あんたあそこから教会まで何を運んでたんだ?」 「し、知らねぇ!」 そのナイフをちらつかせながら尋ねれば、男は怯えてはいるが口を割る気はないらしい。 「じゃあんたの雇い主は誰だ?」 「……」 質問を変えてみるが、簡単には落ちてはくれない。 面倒だな。 使うならば申し分ないだろうが、こっちとしては手間がかかる。 ということで、もう少し手荒な手段を実行することにする。
/459ページ

最初のコメントを投稿しよう!

268人が本棚に入れています
本棚に追加