vs Cat's boss-4

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アーズリーかと思ってみるが、やつも驚いている。 「さあ年貢の納め時よ、スネーク」 かつんと響いたヒールの音に、俺はもう一人の存在にいまさらになって気付く。 マシンガンを下ろせば、その先に木箱の上から軽やかに降りたロッサが立っていた。 「男二人囮にするとはな」 「あら、だってあんた女性には手をあげない主義なんでしょ」 スネークを縛りながら、隣に来たロッサにぼやけば、ふふっと笑って返された。 いや、たしかにそうだが。 「ま、助かったよ。アズもお疲れ」 痛いとこを衝かれて、俺は言葉に詰まったが、ロッサのおかげで、片がついたので礼を言う。 それと壊れた木箱の中身を物色しているアーズリーにも声をかけるのを忘れない。 あとは手下と合流して帰るだけだ。
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