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ただいつも気楽そうな奴が今日はなんだか重い空気をかもし出している。
なんだ、今回はそんなに厄介な仕事か?
それに俺は無意識に身構える。
ちらりと横を見れば、アーズリーたちも同様に硬い表情を見せている。
「お前らに頼みがある」
しかしそばまで来たグリージョから思いがけない言葉が出る。
「頼み?仕事じゃなくてか」
「いや、仕事といえば仕事だが、依頼主はオレだ」
驚いて聞き返せば、グリージョはさらにそんなことを言ってくる。
グリージョが依頼主?
は、一体どういうことなんだ?
状況を把握できずに目を丸くしている俺らをよそにグリージョはイスに座って話し始めた。
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