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――10:00p.m.
やがてあれだけ喧しく鳴っていた警報が今度は一斉に鳴り止む。
ついでに館内の電気も落ちる。
システムが連発するエラーに耐え切れなくなったのだろう。
計画通りだな。
真っ暗闇の中隠していた暗視スコープをつけて、俺は用意された合鍵を鍵穴に差し込む。
「手筈はわかっているな?」
音を立てないように扉を開けて、中の奴らに問いかける。
頷いたのを確かめ、俺はそいつらにも暗視スコープを手渡す。
そのまま一気に屋上へと駆け抜ける。
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