Removal.Ⅰ

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きっかけはロッサの一言からだった。 「ねぇ、仲間皆で一緒に住まない?」 グリージョの仕事を終えたある日、いつものようにバーで集まっていたときのこの発言。 「……悪い、も一回」 「だーかーら、一緒に住もうって言ったの」 一瞬ロッサの言葉の意味を捉え損ねて、呆気にとられた。 いやいや、何があったらそうなる。 聞き返せば真剣そのもので言い返され、俺は結局言葉を失う。 「別にここにくれば大体誰かしらいるんだ、それでよくないか?」 すれば横のアーズリーが口を開く。
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