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それから三日後にグリージョから連絡が入った。
グリージョの運転する車に揺られ、俺らはその場所へ案内される。
「んでどこまで連れて行くんだよ」
「もうすぐだぜ」
見知った景色を抜けてもまだ車は走る。
気になった俺は後部座席から身を乗り出して尋ねれば、そんな答えが返ってきた。
やがて言葉通り車が止まり、降りるように言われる。
「こっから先はちょっと歩くんだわ」
俺らがあたりを見渡しているとグリージョはそういって、後ろ手に手招き歩き出している。
それに従ってついては行くも、俺は少し不安を覚えていた。
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