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この世界の片隅にある遠いどこかの国。
その中心である都市は、常に人の欲望が渦巻き眠ることを知らない華やかさを持っている。
けれど華々しい光はその裏に深く濃い影を作る。
利己的な権力者の横行、貧富の差、それが生む事件・事故。
日常茶飯事となったスリ、詐欺、暴力沙汰、悪党の台頭……
警察もまた権力にひれ伏し、止まることのなく荒み汚れた一面。
そんな闇がそこかしこに見え隠れする街の一角で一つの非日常が動き出していた――
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