vs Pilot's boss

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昼時を過ぎ、客足が切れる時間帯なせいか、バーは人っ気がなく空いている。 「お前さん達」 だからだろう、カウンターでなにかしていたジイさんが、入ってきてすぐの俺らを手招いてきた。 「少し急ぎの仕事なのじゃが、今手は空いてるかの?」 「いいけど、急ぎとはどんな仕事だ」 どこか申し訳なさそうにしているジイさんにそう返せば、ジイさんは俺らに座るように促し、話し始める。 「数日前に起きた宝石強盗事件を知っとるか?」 「ん?あぁ、新聞で読んだくらいなら」 しかし仕事とはおおよそ関係無さそうな話を振られ、俺は首を傾げつつも答える。 「でもあれって犯人捕まったんじゃなかったか?」 「そう、だが盗品はすでにそやつらの手を離れてての。それを今所持している運び屋集団から奪い返して欲しいのじゃ」 なるほど、それが本題か。 流し読み程度だったが、覚えがあったので聞き返すと、ようやくジイさんが依頼書を差し出してくる。
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