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「お、来たみたいだぜ」
次の夜。とうにその日のフライトが終わった空港に向かって、トラックと数台の乗用車が近づいて来る。
「開けろ」
閉ざされた門の前で止まったトラックから顔を出した男-セア-が門番に短く告げている。
しかし二人の門番は互いに顔を見合わせるも、動こうとはしない。
「おい、なにしている。聞こえんのか！」
「聞こえてますよ。はい」
予定と違う行動をとられたのか、セアはイラついた声で問いただしている。
それに門番はどこまでも呑気そうな声で答え、手を上げる。
それが合図だ。
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