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門番はCとDにすり替わっていて、その合図とともに他の手下が隠れていた物陰から車に向け催涙弾と発煙筒を投げつける。
その混乱に乗じて、俺らはトラックの荷台の扉を上げる。
中にあったのはジュラルミンケース数個とスポーツカーが一台。
車も気になったが、とりあえずジュラルミンケースをもって外に出る。
「アニキ、あれ使ってください!」
煙の中、Hがそばにあった運び屋の車を指差す。
「わかった、お前らちゃんと戻ってこいよ」
その車に乗り込みながら、俺は手下に向けてそう言う。
さてここまでは計画通りだ。
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