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「ポーカー勝負できるかい」
「あ、今は……え？」
席には客に扮したEsとF。
そいつらとどうしようかと話していると、空いているのを見たらしい客に声をかけられる。
はっとして断ろうとしたが、そこにいた人物の正体に俺は言葉を失う。
「勝手に失礼するぜ」
「え、あ……はい」
そういいながら座ったのはソーレ。
それに危うく素が出かけたが、そう呟くだけで済ませる。
「ほかにも席など空いていたのでは？」
仕方なく俺はトランプを切りながら問う。
言外になぜここにいると言う意味を含めて。
「オレはこの店の常連なんだよ、新人ディーラーさん」
マジかよ。
裏の意味を読み取ったらしいソーレの答えに、俺はこっそり溜め息をつく。
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