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「で、どうやったんだよ」
「あ？あぁ、だって俺一人でやったわけじゃねーし」
いつも通りの格好に着替えてバーに戻る途中、ソーレが尋ねてくるのにEsを指して言う。
そうあの時カードを切って配ったのはただの客ではなくEs。
手先の器用なEsはただカードを切るように見せながらも、自在にカードを揃えられる技を持つ。
それで配った時点で俺のところにAが来るようにと、相手にスペードのA以外が揃うように仕向けてもらったのだ。
そして手札の交換は、あらかじめ袖に隠しておいたカードを交換しただけ。
もちろん向こうも同じことをしているので、おあいこだ。
「あいつはああいう大勝負のたびあの役を作るのは確認済みだからな」
「なるほどね。で、これで顔を覚えられちまったからホントにイカサマ師人生終わりだな」
俺の話に相槌を打って聞いていたソーレは納得したように言う。
「でもあんたのおかげで早くかたがついたよ。ありがとな」
「気にするな。礼はしっかりたかってやるから」
そこで俺はソーレに言えば、ソーレは俺の肩を掴んで豪快に笑うのであった。
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