Mission trickster-3

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「確かにいけるかも。あ、でも今から精巧なイミテーションなんて用意できるの?」 「はい、ちょっと待っていて下さい」 Hの説明に、ああ彼もうちのブレーンだったと思いだす。 でも一つ気になることがあって聞けば軽く頷いて部屋を出ていく。 すぐに戻ってきたHはなにやら箱を抱えている。 「えっと、これなんてどうです?」 「え、これってほんも……じゃないわね」 「ほー確かにずいぶんできのいいイミテーションじゃないか」 何だろうと眺めていると、Hは箱から取り出したものを机に出す。 置かれたのは緑色に輝く宝石。 色からして本物のエメラルドかと思うが、ふと感じた違和感にそれを否定する。 すれば一緒に見ていたグリージョも偽物と判断したようである。 「さすが姐さんにグリージョさん。もちろん偽物です」 「は、いいが、なんだってこんなものを大量に持ってるんだ?」
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