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私達の答えにニコニコとしながら次々に宝石を並べていくが、そのどれもイミテーションばかり。
ただとても精度のよいもである。
正直見分ける自信のある私でも迷うくらいの代物だわ。
そう思いながら眺めていると、グリージョがHに向かって聞いている。
それは確かに気になる。
「実はおれの手製です」
「「はぁ？」」
それにへへっと笑って言われた言葉にはからずもグリージョと同じ反応をしてしまう。
「物作りの趣味が高じて。これなら騙せると思うんですが」
「あ、うん。いけるわよ」
驚きで言葉を失っていたが、Hに聞かれ我に返って勢いよく頷く。
「切羽詰まって焦ってる奴にこれを見分けるのは難しいわな。よしいいものを見せて貰った礼に、やつに近づく場を設けてやるよ」
グリージョからもお墨付きと、さらにそんな申し出ももらえる。
これで騙す準備は整ったわ。
あとは私が頑張らないと。
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