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「それ以上立ち入らないでもらおうか」
「「!?」」
しかしこちらに背を向けていたはずのドロムが、いきなり振り返って俺らを見据える。
しかもご丁寧にロッサを人質にして。
「僕をなめてもらっちゃ困るな。さ、持ってる武器を床に置きたまえ。
ああ、そのインカムもだね」
ニヤリと笑うやつはさらに腰に隠していたらしい銃を取り出して、ロッサに向けるので俺らは大人しく言葉に従う。
さてどうしたものか。
「それで君達の目的は何かな?」
「あんたのやろうとしてる悪事を阻止することだ」
「悪事?それは聞き捨てならないなぁ。この僕が何をしたと言うんだい」
武器を置くのを見届けたドロムが今度はこちらに銃口を向けるのに、俺が両手を上げて答えれば一笑される。
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