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「ふふっ、とんだ子猫達だな。だが俺がそれで油断するとでも思うのかい?どうせハッタリだろう」
「さぁ、どうだろうな。でも残念、あんたに確かめるヒマはないぜ」
しかしやつも人を騙す名人らしく、こっちの思うように転んではくれない。
俺は口では笑いながらも、歯噛みしたい気持ちになる。
「っ、いい加減貴様等には黙ってっ、ぐ!?」
さらに我慢の限界にきたらしいドロムが荒っぽい口調で言いながら、銃の引き金に指をかけたが、突然奇声をあげる。
何事だと驚いていると、横のアーズリーがやつの足元を見てあっと呟く。
それに俺も足元を見て納得した。
やつの靴にロッサのピンヒールが刺さっている。
そう、やつはロッサの不意打ちの反撃を食らっていたのだ。
さらに痛みに体勢を崩したやつにロッサは後方へ回し蹴りを繰り出す。
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