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「おはよ……ぶっは、どうしたよその顔!なに、ドジったのか」
翌朝、仕事のことでやってきたグリージョを玄関で出迎えれば、挨拶もそこそこに笑われる。
それもそのはず。俺の左頬は赤く腫れている上に、慰め程度に湿布を貼っているのだから。
「仕事はつつがなく終了したよ。それくらいわかってるだろ。これは内輪もめの結果だ」
まだ笑い続けているグリージョにため息をついて、俺はぼそりと呟く。
昨夜、帰ってきて目を覚ましたロッサに事情を説明した。
それに怒り荒れたロッサに力いっぱい殴られたのだ。
しかも平手ではなく拳の右ストレート。
まぁ覚悟の上とは言え、かなり痛い。
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