vs Trickster's boss-2

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「……言う相手を間違えてるんじゃないのか」 返ってきたのはそんな言葉。 でも、私の脇をすり抜けながらアーズリーは軽く頭を撫でていく。 「謝るならこちらもだ」 驚いて振り向くと、少しばつの悪そうな表情ではあったがすまなかったと呟やかれる。 「ね、私達ヴェルテに甘え過ぎかもね」 「そうだな。あいつは優しいから」 並んで廊下を歩きながらそんな話をする。 案外否定されるかと思えば、同意が返ってくる。 アーズリーもなにか思うことがあるみたい。 「じゃあさぁ、下に着いたら二人で謝りましょ」 「おれは昨日のうちに告げた。自分のけりぐらい自分でつけろ」 なので気をよくして提案したら、こっちはすげなく却下される。 それに不満げにえーとか言ってみるも、アーズリーは知らん顔なので諦めることにした。 ――
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