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ドロムからの一件以来、他の仕事が忙しいのかグリージョがバーやアジトに顔を見せないので、俺らはバーにくる小さな依頼を受けていた。
「もう少し刺激が欲しい」
それで生活するには十分ではあるが、あっさりかたがついてしまう仕事ばかりで、俺は掲示板を見ながらぼやく。
でないと、このままだといろいろ鈍ってしまいそうだ。
なんてことを思っていると、いきなり横に来たやつがずいぶん乱暴な手つきで依頼書を掲示板にはっつけていく。
許可が出なかったのか、しくったのか？
何度か剥いだ跡のあるのを見た俺は、その内容に目を通す。
『悪徳画廊の隠し持つ名画を奪え』
依頼書の冒頭にはそう書かれている。
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