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「それやめといた方がいいぜ」
「お、ソーレ。どうしてさ」
面白そうだからとそれに手をのばしかけたところで、後ろからそう声をかけられる。
肩越しに見るとソーレが立っている。
「相手が悪いらしく、失敗続きのミッションらしいんだ。かくいうオレ達もしくったくちだし」
「あんたがか?へー……ならなおさらやってみるかな」
隣まできたソーレの話に少し驚くが、同時に好奇心も疼いて俺は依頼書を剥がす。
「お前……ま、お前らしいか。じゃあ二の舞にならないよう頑張れよ」
俺の反応にソーレは呆れた声をだすが、ニヤリと笑い返せば肩を叩かれる。
「なに掲示板のとこで話していたの」
「ん、この仕事についての面白い話をな」
テーブルに戻ると、やりとりを見ていたらしいロッサが尋ねてくるので、座りながら今聞いた話をしてやる。
「やりがいはありそうだな」
「ねー、最近つまんなかったしちょうどよいわね」
それに対する二人の反応に、刺激を求めていたのは自分だけじゃなかったと感じる。
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