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とはいえ、失敗続きというだけあって向こうのガードが堅く、なかなか潜入の手はずが整わないでいる。
その状況にアーズリーやEs達は、ここ何日かパソコン室に籠もりっぱなしだ。
「それだけ後ろめたいことしてる自覚があるんじゃないのか」
けれども今朝になって久しぶりに談話室にいたアーズリーに調子を問えば、そんな軽口を言っているが表情は難しそうにしている。
「でもとりあえず上辺の方はどうにかできた。あとはその場でしないと無理だ」
「そうか、なら潜入するのは二手に分けていくか」
しかしただ気晴らしに外へ出たわけではないらしく、アーズリーが続けた言葉に俺は実行手段を立て始める。
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