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それで倉庫の鍵を持っているであろう、このビルのオーナーの部屋へ向かう。
しかしこの部屋はカードキーの他にタッチパネルで暗証番号を入れないと中に入れないようだ。
「さすがにただの警備員が知ってるわけはないよな」
とりあえずまた警備員を捕まえてみたが、知らないと繰り返す。
かといって当てずっぽうに押すわけにもいかず、困っているとロックがひょっこり現れる。
どうやら倉庫探しは手下に任せたらしい。
「なら私に考えがあるわ」
そのロッサに現状を伝えると、ふっと笑ってポケットからなにやら取り出す。
出てきたのは化粧道具の一つ。
なに使うのかと成り行きを見ていると、蓋を開けたそれをパネルの前に出してロッサは息を吹きかける。
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