268人が本棚に入れています
本棚に追加
/459ページ
「ほれみろ、言わんこっちゃない」
やっとのことでバーまで戻ってきた俺達が無事を確認しつつも、ため息をついているとソーレがやってくる。
「で、これぐらいで諦めるのか」
「まさか、このままで終われるかってんだ」
揶揄かいながらも手当ての手伝いをしてくれるソーレに俺はそう答える。
「だがあの警戒ぶりはきついな。どこにトラップがあるかわからんしな」
失敗したとなれば警備はますます強まるだろう。
それを危ぶむような台詞を呟くアーズリーに俺達は考え込む。
「名画さえ手に入ればいいのだから、いっそ小細工なしで強行突破でいくか」
セキュリティーをどうのこうのとかしていては、結局いたちごっこをするはめになりそうだと思った俺はそう提案する。
最初のコメントを投稿しよう!