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「!ばかな!!」
驚いてモニターを見直すと、さっきまで確かに映っていた倉庫の監視カメラが消えている。
してやれた。
男は舌打ちして、部屋を飛び出し地下の倉庫に向かう。
辿り着いた男は何重にもかけた施錠を外していく。
そして中に入り、保管物を確認する。
何も盗まれて、いない……?
しかし荒らされた様子もなければ、なくなった物もないことに眉をひそめる。
「案内ご苦労さん」
「!?ぐっ……」
すっかり訳が分からなくなっていると、ふいに背後からそう声をかけるかけられる。
それに振り向こうとしたが、次の瞬間腹部に強い衝撃を喰らい、その場に崩れ落ちる。
遠のく意識の中で男はようやくあの声こそ囮だと、男は気づくのであった。
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