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「失敗したと聞いたときはどうなるかと思ったが、なかなかやるのぅ」
「あったり前だろ、ジイさん。やればできるんだぜ」
バーに戻って報告すると、ジイさんがそんなことを言うので、俺は笑い飛ばす。
「そうじゃの。これからもしっかり頑張ってくれんとな、お前さん達には期待しておるからのぅ」
報酬とともに、言われた言葉に今度は反応に困るが、俺はとりあえずわかったと返す。
そういえば、ジイさんは世界に怪盗を生み出すか言ってたけど、そこにどんな意図があるのかいまだにわからないままだ。
しかも妙に俺らに期待しているのもわからない。
俺らも他の奴らとたいしてかわらないだろうに。
まあ、聞いたところで教えてくれる訳ないので、俺は考えるのを諦め、仲間に声をかけてアジトに帰ることにする。
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