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謎は解決したものの、想定外な事実にショックを受けた俺だが、ソーレの言葉に少しだけやる気を取り戻す。
ついでに自分がどう見られているかもわかった。実際誰かの下につくのはまっぴらだからな。
「いい相手は見つかったかの」
「さっぱり……ってそのさりげなく話しかけんなよ、ジイさん」
しかしどれもピンとくるやつがなく、掲示板の前で唸っていた俺は横合いから話しかけられた。
それにごく普通に返したところで相手に気づいて、驚くのを通り越したあきれ声でつっこむ。
すべての原因であるこのジイさんは相変わらずのほのほと笑っている。
「仲間はよく考えて決めるんじゃよ、例えば自分にはない能力を有するものなどがよいぞ」
「わーってる。けど相性だってあるからなぁ~……お?」
ジイさんのアドバイスを半分聞き流しながら俺は、掲示板の隅に張られた紙に目を付ける。
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