New face.Ⅰ

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『アーズリー、特技:ハッキング』 そこにはやけにきれいで、そのれでいて妙に固っ苦しい字でそれだけ書かれたメモが貼られていた。 ボードから剥がして見れば、メモに一緒に貼られたポラロイド写真にはどこか冷めた表情の青年が写っている。 まるで書かれた字のようにとげとげしく、神経質そうな感じだ。 けど俺はなんとなく惹かれる。 「そやつは一筋縄では落とせんぞぃ」 「見りゃあわかる。だからこそ面白そうじゃん♪」 俺の考えを見抜いたらしくふっと笑みを浮かべるのに、にやりと笑い返しこいつを探すべくテーブル席を見渡そうと振り返った瞬間だった。
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