vs Thief's boss-3

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「しっかし、あんな奴らの挑発にのるなんてお前らしくない」 そう、おれは今回の仕事の前に、以前仕事で手を貸した奴らに絡まれたのだ。 情報収集だけしかできない奴、他人任せ…… 初めは無視を決め込んでいたが、好き勝手言うのに我慢できず、そんなことないと言い返してしまった。 「俺はそんな風に思ったこともないし、むしろ有り難いと感じてるんだぜ」 「それは……わかっている」 ヴェルテがサイドテーブルに肘をついてため息をつく。 それにおれは俯きながら、口を開く。 「でも」 「ん?」 「だからこそ、だったかもしれない」 挑発にのってしまったのは、自分も心のどこかでそう思っていたからだ。
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