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「それでもできるようになりたい」
己の非力さも味わった。けれどおれの意思は決まっている。
いや知ったからこそ、おれは言い切るのだ。
理解できない世界だと思ってた。
でも今はそこで生きる以上、必要なスキルは身につけたい。
ただ守られて生きる弱者になど、なりたくない。
そう思ってる。
例え誇れる物があったとしても、得意分野に引きこもっているだけじゃかわらない。
不得意分野も含めて、その中で自分の能力を高めていけるならそれも悪くはない。
外は想像以上に広い。パソコン相手では知り得なかったものがたくさんある。
そしてまだ知らないこともあるのだろう。
だからここで、こんなことで立ち止まる訳にはいかない。
ならおれはどうするべきか?
その自問の末におれが出した答えを、正面のヴェルテを見据えて告げる。
「それでもできるようになりたい」
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