Prologue.Ⅰ

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「ならば面白いことをしてみないかの?」 しかし正面から応答があって、はっとして足を止める。 ここはビルとビルに挟まれたデッドスペース。 おまけに木や雑草が茂っているため、まず人が入ることがない場所だというのに。 なんだ一体…… 数歩先には杖をついて立つ人の姿。 光が届かないせいで細かいことはわからないが、さっきの声の感じから年のいった男と判断する。 ただ迷い込んだ不良でもなく、明らかに場違いな雰囲気を持つそいつに俺は警戒し構えた。 「あんた何者だよ」
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