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え、何でピレーネ?ピレーネに何の思い入れも無いんだけど?
とりあえず机の上にあった鞄を持って、俺は家を飛び出した。
しかし…今の女、ほんとにおかんか?
「このままじゃ遅刻しちまうっ!近道すっかな?」
『近道しますか?
はい
いいえ 』
んなもん『はい』に決まってんだろうが!!
俺はいきなり道に現れた矢印に従って進むことにした。
つかさっきから通行人が全員Tシャツなんだが、そういう設定なのか??まぁいいや。俺もTシャツ族だ。
矢印は路地裏→細い塀の上→私有地の山の獣道→公園の森へと続いていた。
これほんとに近道?これ近道ならどんだけ学校遠いの?
森に入って、『もうすぐだよ!』という文字が出たと思ったら、矢印も消えちまった…。お決まりの食パン転入生フラグもねーのか…くそっ。
ぶつぶつ呟きながら走っていた俺は、目の前に木があるのにいきなり気付いた。
慌てて木を避けた…
「きゃあっ!」
…っと思ったら何かフラグ立ったぁああああ!!
誰だ?!ツンデレか?強気か?髪の毛はショートか?ロングか?セミロングか?
髪の毛って大事だからな!俺髪の毛フェチだもん。どうせならショートつーかボーイッシュが好きなんだよ!!
以上、0.3秒で考えた俺はそろぉ…と目を開いた。
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