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EP.1 狗牙家
バタン!
一人の研究員が部屋に入って来る
「大変です!子供が二人足りません!」
「ナンバーは?」
「No.100とNo.101です!」
「そうか」
答えたのはこの研究所の責任者の老人だった。傍にはもう一人、修道服を着た女性が立っていた
「警備の者に捜させますか?」
「構わん、データはもう揃った。イギリスの協力のおかげですんなり実験が終わった」
老人は女性に笑いかける
「これも、魔術のおかげですな」
女性は修道女らしい笑みを見せる
「出来る子供が楽しみですわ」
緑色の培養液が入った巨大なビーカーの中、小さな命が、造られた
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