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「あら」
源銅の首筋に絡み付く
「他にはどんな意味があるのかしら?是非教えてもらいたいわね」
「な、なんでもございません!」
マリアがイワンに耳打ちする
「(源銅さんって沙夜さんに弱いんだね)」
「(みたいだな、源銅もそれの修業したほうがいいかも)」
しかし、二人は狗族
耳はいいのだ
「(イワン、後でオボエトケヨ)」
殺気をガチガチに飛ばす源銅
「!」
途端に冷や汗ダラダラのイワン
「?、どうしたの?」
「イヤ、ナンデモナイヨ」
「…明らかに不自然なんだけど」
「気にしたら負けよ、マリア」
「…、そうなんだ…、あたし、負けたんだ…」
暗い表情になるマリア
なんだかんだいって、仲がいいのだ
-1時間後-
「「ごちそうさま~」」
「はい、お粗末様でした~」
「?、なにそれ?」
「ごちそうさまと同じような意味よ。作った側が、食べて貰った相手に感謝するの」
「(´・∀・`)ヘー、そうなんだ」
マリアはフムフム頷く
「あ、そうだ。源銅、この後俺らどうすんの?」
「あ~、そうだな」
沙夜をちらっと見る
「沙夜、コイツの内功が見たいんだが」
「無理よ。私狗族のしか[見えない]もの」
「ん~、そりゃあしかたねぇな」
「?、なんの話?」
「ん、なんの話って、そりゃあ」
頭をボリボリと書いて、ニッ、と笑う
「お前に教える事が無くなったって話」
「…
え?」
意味がわかりません、という顔のイワン
「だからひたすら武器を出し続けろ。それがこれからの修業だ」
「…、本気?」
「当然。たまに相手すっから、それで勘忍(かんにん)してくれ」
「…、わぁったよ」
修業、一日で終了しますた
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