1453人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
福「坂本君、紹介して下さい。」
雄「Fクラス代表の坂本雄二だ。いきなりだが、皆に一つ聞きたい」
代表とは振り分け試験の際クラスで一番成績の良い人の事を差します。
だから、Fクラスの代表なんてたいしたもんじゃないのです。
何でワタシや瑞希ちゃんが代表じゃないのでしょうか?
あ、成績か。点数じゃないんですね。
それはさておき、坂本君が教室の各所に目を向けます。
かび臭い教室。
古い汚れた座布団。
薄汚れた卓袱台。
RPGの初期装備並みのショボさです。
雄「Aクラスは冷暖房完備、更に席はリクライニングシートのようだが……不満は無いか?」
その瞬間、Fクラス全員の意識が繋がりました。
『大ありじゃああっっ!!!』
二年F組、魂の叫びです。もちろんワタシも参加です。不満アリアリですからね。
雄「だろう? 俺もこの現状は大いにに不満だ。代表として問題意識を抱いている。そこで――」
その後に続く言葉は、決まっているんでしょう。それは――
雄「FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」
なんか、いいですね。このクラス、面白そうです。
こうしてFクラスの代表の坂本君によって、戦争の引き金が引かれたのでした。
最初のコメントを投稿しよう!