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『回想Ⅰ』
朝起きて顔を洗う。そして、机に向かう。五十個の英単語を覚えなければいけない。覚えることができなければ、その日は、全ての時間、正座を強いられる。それが終わると学校に向かう。学校が唯一息を抜ける場所だ。息を抜けるといっても、休み時間などに予習をしなければ、家で求められる勉強の量にはとてもついていけない。テレビを見ることも、本やマンガを読むことも許されない。僕に自由はなかった。僕は勉強という鎖に繋がれた犬だ。
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