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「はあ、優衣ちゃん……もう随分と会っていないな…咲枝さんの好感度もきっとダダ下がりだ…」
「お前そっち系のもいけるんだ…いやごめん今更か」
てっきりまりなさんだけかと思ってたわ。
テーブルに拳を叩きつけながら不満を爆発させる書記様を、俺はそんなことを思いながら黙って頬杖をつき見詰めていた。
しかしまあ、今日ぐらいは吐き出させてやろうじゃないか。こいつにも溜まっているものがあるんだろう、色々と。
全てを言い終え暫く息を荒げていた史だが、深呼吸を数回繰り返すとと少しは落ち着いたようだ。
眼鏡を掛け直しながら、少しだけ気恥ずかしそうにゴホンと咳払いすると話を戻した。
「すまん取り乱しました。話続けるな。……で、もういっそ元凶を抹消してやろうかと殺気バリバリで遠くから観察してたんだよ」
「暇だなお前」
「ドーモ。そんで、そしたらまた新たに出現したわけよ。誰だったと思う?…まさかの会長!いやあ、モジャのケツ追いかけてたのは知ってたんだけどさあ…それでも最近は何の心境の変化か前みたく仕事するようになってきてて。やっと目が覚めたのか~なんて安心していた矢先にこれじゃあ、溜息も吐きたくなるよな……って、また話が逸れたな。悪い。ここからが本題なんだけど」
「やっとか」
「ああ、やっとだ。お待たせ。聞いて驚け!あの三人を見ている内に俺は、ある重大なことに気づいてしまったのさ……!」
「…何だよ?勿体ぶらないで早く言えって」
「あんれ、もしかして飽きてきた?…なあ、聞きたい?聞きたい?」
「あー聞きたい聞きたい。十文字以内で手短にどーぞ」
ニマニマと笑う史が正直鬱陶しくて食べすぎで少し膨れた腹を擦りながら早く言うよう促せば、奴はとんでもないことをドヤ顔で言い放った。
「――あの三人は、なんと、三角関係だったのだ!!!」
「…はい字数オーバー、やり直し」
「反応するとこそこ!?」
それよか、どう考えても先程の謝罪に結びつかないよね?
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