35.永遠を過ぎても貴方を想う

21/21
前へ
/793ページ
次へ
これから先も……。 悪い事ばかりの人生なのだろう。 良い事の方が少ないのかもしれない。 でも……。 進まなくちゃ……。 庸夫は病室の窓から――。 空を見上げた。 前日までの嵐が嘘のように――。 今日の空は晴れ渡っていた。 そして――。 紫色の空。 そこで光を放つ――。 小さな光。 一番星である。 「……尚人が見てる」 庸夫は小さなその光に微笑みかけた。
/793ページ

最初のコメントを投稿しよう!

971人が本棚に入れています
本棚に追加