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「翔太!」
亮佑はすぐさま玄関から外へと飛び出す。
しかし――。
「……くそっ!」
そこには既に翔太の姿は無かった。
「アイツ……!」
その時だった。
「あの」
不意に聞こえてきた声。
亮佑が玄関を振り返るとそこには一人の少女の姿。
「……あなたは……確か」
「神前君の友達の……早河清美といいます」
「俺は翔太の父親の神前亮佑です」
互いに自己紹介を交わした2人は――。
暫し沈黙の時を過ごし――。
「……あの」
次に口を開いたのは清美だった。
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