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まだ寝ていたいと思いながらも洗面所に向かう。
バシャッと顔に水をかければ完全に目が覚めた。
それから朝食をとろうと台所に向かうと、そこには先客がいた。
「おはよう」
「お、おはようございますぅ。今日も元気ですね良い事です。それでこそ魂の狩りがいがあるってものです!さあかかってきなさい!」
「鎌も無いのにか?」
「あ!」
ふふん、と勝ち誇ったような笑みを浮かべて冷蔵庫をあさる。
卵しかない。
仕方なく朝のメニューは目玉焼きとなった。
「で、どうして台所に居たんだ」
「な、何でもないですぅ!偶々此処に居ただけです」
言い終わると同時にグウウとなんとも情けない音が響いた。
ボッと赤くなる少女に笑い、卵をもう一つ取り出した。
すみません、と消え入りそうな声が響き、今度は声を出して笑ってしまった。
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