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交番に連れて行ってもいいが、こんな奴をズルズルと引っ張って行ったら自分に変な疑いがかかるかもしれない。
「畜生、何でこんな事を」
大通りなんて出られる訳もなく、両足を引っ張り小道を通って帰ろうとする。
すると可笑しなことに気がついた。
全く重くない。
確かに両足を掴んでいる感覚はあるのに、全くと言ってもいい程に重みが感じられなかった。
試しに横抱きにしても軽々と持ちあがった事実に、コイツは人外だと認識した。
春樹は、これはいいやとそのまま少女を持ち帰った。
鎌を忘れてきたのを思い出したのはその数分後。
慌てて取りに戻る羽目となった。
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