23人が本棚に入れています
本棚に追加
美羽 「ふふ♪
それはね…空は果てしなく広く、
限りなく続いているでしょう?」
看護婦 「えぇ。」
看護婦は真剣に美羽の話を聞く。
美羽 「だから…鳥になって空を
飛ぶことができたら、
どこでも行きたいとこへ、
羽ばたいていけるじゃない…」
美羽はどこか寂しそうに微笑んで言った。
看護婦 「・・・・」
看護婦は言葉を失った
美羽は生まれつき心臓が悪く、生まれてから
病院の敷地内から外へ出たことがない…。
まるで
鳥かごに閉じこめられた鳥のように…
外の世界を知らない。
美羽 「私は…外の世界を見てみたいの。」
最初のコメントを投稿しよう!